今回のご依頼はアルファ製コンポーレ1900DXのラッチ不具合解錠依頼です。時間も22時を過ぎており、お客様もかなり焦っている様子でした。まず電話にて症状をお伺いしたところ①ドアが外からも中からも開かない②ハシゴを使って何とか中に入れるが玄関が2階でハシゴでは降りられない家族がいるので、どうしても今日中に開けなければならない③1時間以上自力でバール等を使って頑張ってみたがうんともすんとも開く気配がない、といった内容でした。
↓暗過ぎて分かりにくいですが既にレバーが垂れており正常ではない状態。

とりあえず必要になりそうな工具を持っていざ2階へ。工具を持っては登れない傾斜だったのでロープで引っ張り上げる。このロープの出番が来るのは2年ぶりくらい。状況によりけりですが、だいたいロープが発動するとハマる現場が多い気がします。。。
↓現場到着時の様子。頑張ってこじった形跡があります。

運悪く立て付けの悪さも相まって全く隙間が出来ない+画像にある下のビスが固着して外れない。。
お客様には「何をしてもいいから開けてください」とは言われたものの、鍵屋としての最低限があるので、長考の末、部屋側の返し部分を少しだけカットさせて頂き、まずはラッチを見える状態を作りました。もちろんその前に無傷で無傷で解錠出来そうなことは全て試しました。
故障・不具合解錠の場合は基本的に開けることが優先ですが、同時に開いた後のことも考えていなくてはなりません。今回は廃番になっているコンポーレなので下手に破錠も出来ません。

↑やっと開いた。。。
30分程で無事に解錠。ラッチが出てこないように分解改造してとりあえず生活出来るようになりました。コンポーレが設置されているお客様、運良くこの記事を見たら早めに対策を!!!